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パスワードを忘れた方
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遊びの中に学びがある  前田 敦司 氏
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キャンプや飛び込みがしたいわけでなく、小学生だけで初めて出会う同世代と泊まる経験を大切に考えています。コミュニケーションを取らないと楽しくない。だれかと楽しさを共有する面白さを知ってほしい。だから、プログラムが問題なく進むと意外と面白くないのです。1回だけ説明してやらせてみる。放っておく。できない経験も必要です。今は助けすぎ。最終的に助けてくれると思わせないことです。

自分の身は自分で守るように言っています。事故は無知と無理から起こると言われますが、声かけは「~かもしれないよ」「気づいている?」程度にとどめ、「危ないからやめとけ」とはできるだけ言わないようにしています。遊び慣れていない子に無理な体験はさせません。自然体験の入り口なので、ネガティブなイメージを持って帰ってほしくないと思っています。

ジオパークのガイドとして食べていくにはと考えたこともありましたが、せいぜい一人1000円が限界です。また、ジオパークのガイドは「お勉強」のイメージ。面白そうというところから引き込んで興味のある人には伝えていく方がいいなと思いました。「ただ遊んで終わり」も、逆に学びを前に出しすぎるのも違うと思っています

どうやって子供たちに感動を伝えるかということですが、僕たちは場をつくるだけです。お膳立てをしすぎ、教えられることに慣れすぎると子どもたちは自分で考えられなくなります。自分と向き合うことも学びなので、僕たちは教えることはしたくない。自分が面白いと思うところでやれば、あとは自然が教えてくれます。

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