セッション
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五感で楽しむ能 澤木 政輝 氏
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能では動きの1つ1つに意味があります。動作や感情を表すさまざまな基本動作(所作)を組み合わせて舞台が成り立っています。物語を語って聞かせ、それに合わせて所作をすることで内容をより分かりやすく表現しているのだそうです。澤木さんの解説に合わせて、京都大学能楽部の後輩にあたる前田拓人さんが実演してくださいました。 次は謡(うたい)です。『高砂』の歌詞が配られています。長寿の夫婦(神様)が舟で住吉へ行く様子を歌った大変めでたい作品です。なんと参加者全員で「練習」が始まりました!澤木先生に続いてお腹から声を出します。「た~か~さ~ご~や~…」これが思いのほか、想像以上に気持ちイイ!ハマります! そして、笛、鼓の登場です。お二人、どれだけ多才なのでしょう!強弱、高低、緩急、リズムでさまざまな場面、キャラクター、感情を演じ分けます。最後は、『清経』を澤木さんの謡、前田さんの舞で楽しみました。 能は700年前の大天才、世阿弥が理論を打ち立てた、現在演じられている世界最古の演劇です。興味を持ったところから入り、ストーリーを事前に調べ、繰り返し観ていくことで「五感で能を楽しむ」ことができるようになるそうです。次はぜひ本物の舞台で能を楽しんでみたいですね! |