セッション
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イノベーション(儲ける仕組み)を考える 西岡 郁夫 氏
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Amazonは本屋のECとしては実は200社目。後発です。ECは在庫しなくてよいと言われていましたが、Amazonは巨大な倉庫に膨大な在庫を抱え、素早く発送します。利益は出さず、すべて物流につぎ込んできました。さらにはリアル店舗である生鮮食品のホールフーズを巨額で買収し、経営は前CEOにそのまま任せました。いったい何を狙っているのでしょう。
江戸時代の日本にも、戦略的、イノベーティブなビジネスモデルがありました。今の三越、越後屋です。創業者の三井八郎兵衛高利は53歳で起業したのですが、「店前現銀(金)掛け値なし」「仕立て売り」「端切れ売り」といった新しい販売手法を編み出し、ロゴ入りの傘を貸し出すなど、うまく商売を転がしました。 豊岡市でも、城崎温泉における外湯と温泉旅館の共存共栄、環境と経済の共鳴、城崎アートセンターなどはイノベーティブな試みです。
私が思う理想の上司は鬼平犯科帳の鬼平です。元盗人たちの罪を赦して配下にする指導力、ちょっとのことでアレっと感じる感性、すぐ動く行動力…。 リスクを恐れず初めてのことに挑戦する人は(最初に海に飛び込む)ファーストペンギンと呼ばれますが、続く人がいなければ無駄死にです。次に飛び込む部下(セカンドペンギン)がいるかどうか、次々に飛び込む組織になっているかどうかが重要です。 |