セッション
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名物機長の夢実現 山形 和行 氏
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それでは私のファンタスティックワールドへ御案内致します。 最初に出迎えている親子{バカボンとお父さん}がいます。バカボンの歌に『西から昇ったお日様が~』とあります。私は現役機長の時、一回だけ実際に遭遇しました。太陽の速度{地球の自転}より速く飛べば、西から太陽が昇ってきます!現在は飛んでいませんが、超音速旅客機コンコルド{最高は音速の2倍以上で飛行}で飛べば可能です。私の乗務していた飛行機は残念ながら音速を超える事は出来ませんでしたが、日が沈んだ直後に離陸して、西に向かって上昇すると、一時的に沈んだ太陽が、地平線から昇ってくるのを見た事が有ります。これは、いわゆる常識と違う事をしようとすると、周りの人は『そんな事出来っこ無い!』と言うのですが、バカボンは『あきらめるな!』『きっと出来る事が有るはずだ!』と言っているのではないでしょうか! <最初は過去の世界です> 小学生の頃、白状しますが、勉強はぜんぜん出来ませんでした{しなかった}特技は、自然と親しみ、毎日網を持って小動物を捕る事でした。稲が刈り取られた後の田んぼに、小さな濁った穴が有り、その中に真っ赤なザリガニが住んでいたので、腕をまくってその穴に手を突っ込みました。最初は、ハサミで挟まれて血だらけに成り痛い目に遭いましたが、どうしても『目的を達成したい人は諦めません!』但し、同じ事をすれば又、痛い目に遭います。 もう一つの特技は、とまらない追い掛けたら逃げるトンボを立ったまま一歩も動かず取る事が出来た事です。銀ヤンマの雄は、縄張り意識が強く、田んぼの上を回遊してました。良く観察すると、時々小さな虫等を捕らえるか、追い出していましたので、田んぼの淵で、網を左右に振ったら、網に向かって一直線で『飛んで網入る銀ヤンマ』に成りました。 子供の頃は、明日の事を考えず『今この時』だけを充実して、大変幸せでした。でも、今思うと仕事をして食事を作ってくれていた『縁の下の力持ち』の両親がいたからでした。社会も会社も同じではないでしょうか?又、子供の頃は小さな生き物を沢山殺してしまいました。従って大人に成ってからは、蟻さんにも気を付けて踏まない様に過して来ましたが、かって泳いでいた魚や戯れていた動物の肉を食べます。野菜だってある意味生きているのです。これは、命の移し替えで、私たちは尊い命を頂いて立派に成長して来たのです。 極力命を無駄にせず、世の中に少しでも返して行くのが道理ではないでしょうか?でも、飛行機を操縦している時に、窓に虫達が当たる事が有りましたが、避けきれません!もっと大きな生き物{鳥}に当たる事が有ります。私はほとんど当った事が有りません、なぜなら、離陸する時、滑走路の占有に余裕が有る時は、鳥の動きを心の眼で読んでいたからです。自然は『物の道理 厳しさ 優しさが有り 第六感を学ぶ事』が出来るのです。本当の英雄は、英雄に成らないのです!何故なら重大な事態に成る前に対処するからです! → 次のページ
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