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大人のための凸凹(デコボコ)講座~「困った人」それとも「困っている人」~西村 徹 氏
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ADHDの人は、きちんとできない、ほかのことに気をとられるとうっかり忘れてしまうなどの特性のため、小さい頃からなぜか何をやってもうまくいかない、人からも誤解されると苦しんでいる人が多いです(映像より)。私自身、ADHDではないかと妻から言われ、自分でも思い当たることがあります。

私の場合は、サキニーの法則(アトニーの反対)ですぐにする、メモする、整理整頓する、怒りのシステムを知る、ルーティンチェック表をつけるといった対応で乗り切っています。怒りは感情であり勘定、コントロールできるものです。怒りのシステムを知り、コントロールできると、収まってくるものです。支えてくれる人とのご縁も大きいです。

LDは、読む、聞く、話す、計算する、推論する力の障害です。昔は、単に注意力不足だとか努力不足なだけと思われていましたが、今では、例えば、ものの見え方の困難、目の動きがスムーズでないなどの原因もあるとされています。ものの見え方であれば、ビジョントレーニングなどの眼球運動で改善していくこともあります。また、ワーキングメモリが弱い子もいます。こういったことは「困った子」でしょうか、それても「困っている子」でしょうか?

自閉症スペクトラムは、社会性、コミュニケーション、想像力の3つの領域に弱さがあります。注意が狭く、深いのが特徴で、一度に1つのことはできるが全体を見渡せない人が多いです。学校では、黒板を写しながら先生の話を聴いたり、ルールを守りながらスポーツをするといったことが苦手になります。また、自分ですることを見つけることが難しいので休み時間が苦手だったり、一日の予定が見通せないこともあります。

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