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セッション
植物から但馬を見てみると  菅村定昌 氏
1.植物から但馬を見てみると
2.日本の生物多様性を支えるもの
3.但馬の植物
4.かつてない危機にさらされる植物
5.私たちにできること
1.  植物から但馬を見てみると

こんばんは。コウノトリ市民研究所の菅村といいます。私は兵庫県生物学会というところに所属しています。70年ほど前にできた学会で、県内のどこにどんな生き物がいるのか調査しているグループなのですが、非常に高齢化しています。但馬支部に私が入ったのが30年前ですが、そのときから現在までずっと私が最年少です。生き物を調べる人の絶滅が危惧されています。

いったいどのくらいの種類の植物があるのか。維管束植物というのですが、日本全体で約7000種、兵庫県では約3000種、但馬が約2000種で、豊岡は約1500種とみられています。

これは兵庫県でおよそ50年ぶりに再発見されたイッポンワラビです。この場所で50株ほどが見つかりました。近畿地方では50年ほど前に但馬で一度発見されただけの、近畿では大変貴重な植物です。ところが、このイッポンワラビ、東北に行くとアカコゴミという名の山菜として親しまれています。そこでは、どうということのないありふれた植物です。同じような例はいくらでもあります。例えば鹿児島県では、但馬では普通の生えているキツリフネが既に絶滅し、但馬で山菜として食べられているウドやコシアブラも準絶滅危惧種になっています。但馬には但馬の独自の特徴がありますが、但馬は特別なんていうことはありません。日本全国、それぞれの場所がみんな貴重でそれぞれに固有の特色があるのです。

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