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コウノトリの野生復帰のこれまでとこれから  大迫 義人 氏
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19. 移動と密度効果
野外個体数の増加とともに移動個体数も増加、また移動する個体数の割合も増加するという相関関係が明らかとなった。
20. 性別年齢ピラミッド
野外個体の最高齢は18歳。現在はメスの個体数が多い状況である。
21. リリース後と巣立ち後の生存率
22. 個体群存続可能性分析
現在の生存率が維持される限り、コウノトリが再び絶滅に至ることはないと考察される。
23. 幼鳥の移動・滞在
2016年10月31日現在、44道府県321市町村で飛来が確認されている。
未飛来地は秋田県、山形県、東京都(着地観察をもって飛来認定とされる)
24. 移動の時期
春と秋に移動のピークがあり、一般の渡り鳥の行動と一致する。
25. 移動の方向
秋は南へ、春は東へ(豊岡盆地では東移動は北移動とみなされる)動く傾向が見られ、これも一般の渡り鳥と同じである。
26. 移動の年齢
当年生まれの幼鳥の移動が最も多く、1年ごとに減少する。性成熟に達する4歳以降の移動は極端に少なくなる。
27. 移動の群れサイズと性
移動は単独で行われることが顕著で、コウノトリが基本的には群れで行動する渡り鳥ではないことの証といえる。1歳までにオス・メスともに7割が移動を行う。
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