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豊岡でエコファームを営む人々  成田市雄・青山直也 氏
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続いて、青山さんのお話。会場では、青山さんの新米で作ったおにぎりが配られました。平成28年米・食味コンクールで金賞を受賞したお米です!

青山直也さん

会社に勤めながら実家の農業を引き継いだのが平成21年。兼業農家だった父は、60歳になったら専業になろうとして、研究していたファイルを遺してくれました。平成23年には会社を退職して就農。家族に大反対されましたが、子どもたちが力を貸してくれました。
育む農法と出会い、導入しました。ただし、神鍋では豊岡のような冬期湛水はできません。

平成24年には食味コンクールで特別優秀賞を受賞しました。この年、コウノトリが圃場に飛来。このことが不安を自信に変えてくれました。平成25年に兵庫県知事賞を受賞。平成26年に無農薬タイプ(ポット成苗)を導入し、平成28年には米・食味コンクール金賞を受賞しました。経営規模は、水稲5ha(すべて借地)と作業受託です。

神鍋ということで、栽培管理を工夫しています。刈り取り後には明渠・表面排水します。排水にはこだわりがあり、乾かす時には集中的に乾かします。また、水温が低いので、水口と圃場内の水温差が5度以上になるよう迂回水路装置を設置したうえで早期湛水しています。

平成26年から取り入れたポット成苗は活着、生育が良いので機械除草が可能です。一度生えることで田圃のガスが抜け、さらに生育が良くなります。生の米ぬかも散布し、すくすく大きくなります。

コウノトリ育むお米づくりは楽しく、家族も養っていけます。育む農法は自分に合っていたなあと先輩たちに感謝しています。家族も一緒になって販売やパッケージのアイデアを出してくれます。この米づくりを次の世代に引き継ぎたいと思います。

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