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セッション
あなたのスピーチが世界を変える
佐々木 繁範 氏(ロジック・アンド・エモーション代表)
1.主催者あいさつ
2.はじめに:スピーチにおける「ストーリー」とは
3.ストーリーを語ること:私のストーリー
4.そもそも「スピーチ」を準備するとはどういうことか
5.スピーチのお手本・ジョブスのスピーチを聞く
6.スピーチのお手本・ジョブスのスピーチを分解する
7.感情を揺さぶり共感を生む「ストーリーの力」
8.最後に:私の「未来のストーリー」
3.  ストーリーを語ること:私のストーリー

とはいっても、いきなり「ストーリーを語る」って言われても、どういうことか分からないよ、とみなさん思われるかもしれません。ですから、まず「私のストーリー」を少しお話させていただくことにいたします。
私は九州は八幡の城下町に生まれました。高校まで八幡で暮らした後、九州を離れ、同志社大学の経済学部に進みました。専門は経済、日米の経済摩擦です。1980年代当時の日米関係について研究し、論文を書きました。そして、アメリカ議会に経済政策の提言をするため、単身乗り込んで行きました。そういう学生だったのです。もっとこうすべきだ!と自分が思うことを伝えるために、英語の論文を携えて行った。けれど、うまくいきませんでした。

そんなころ、ソニーの盛田会長がアシスタントを募集しているという情報を耳にします。盛田会長はソニーという一企業のトップであるだけでなく、日本経団連の副会長もされていましたから、社外でも活発に活動・発言されていた。盛田会長にくっついて一緒にアメリカに行くことができたら、日米の経済について発言する機会があるかもしれない! これはチャンスだ、私はすぐに履歴書を買って応募しました。そして無事採用され、文字通り「カバン持ち」から最初の仕事をスタートしました。

私のような凡人では疑問にも思わないようなことに疑問を持たれ、どんな小さなことについても考えるのが盛田会長でした。記念すべき初めてのカバン持ちで、私は会長の問いかけに何にも答えらなかった・・・、イメージすらしていなかったことを尋ねられたのです。自分の考えの範疇を超えていたのです。リーダーの想像力について思い知ることが度々ありました。

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