セッション
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あなたのスピーチが世界を変える
佐々木 繁範 氏(ロジック・アンド・エモーション代表)
3. ストーリーを語ること:私のストーリー
とはいっても、いきなり「ストーリーを語る」って言われても、どういうことか分からないよ、とみなさん思われるかもしれません。ですから、まず「私のストーリー」を少しお話させていただくことにいたします。 そんなころ、ソニーの盛田会長がアシスタントを募集しているという情報を耳にします。盛田会長はソニーという一企業のトップであるだけでなく、日本経団連の副会長もされていましたから、社外でも活発に活動・発言されていた。盛田会長にくっついて一緒にアメリカに行くことができたら、日米の経済について発言する機会があるかもしれない! これはチャンスだ、私はすぐに履歴書を買って応募しました。そして無事採用され、文字通り「カバン持ち」から最初の仕事をスタートしました。 私のような凡人では疑問にも思わないようなことに疑問を持たれ、どんな小さなことについても考えるのが盛田会長でした。記念すべき初めてのカバン持ちで、私は会長の問いかけに何にも答えらなかった・・・、イメージすらしていなかったことを尋ねられたのです。自分の考えの範疇を超えていたのです。リーダーの想像力について思い知ることが度々ありました。 → 次のページ「4. そもそも「スピーチ」を準備するとはどういうことか」 |