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競争しない競争戦略　　渡辺 良機 氏

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このように「人のやらないことをやる」というのが「競争しない競争戦略」です。それが認められて、2008年にマイケル・ポーター賞をいただきました。①同業他社と異なる競争戦略を持っていること、②利益が出ていること、③その利益が継続して出ていることという評価基準に合ったようです。

私自身は先代から受け継いだ完成形のビジネスモデルをどう壊さずに続けるかということをやってきたつもりです。ご縁があって入社した以上社員には幸せになってもらいたい。社長の仕事は社員のモチベーションを上げることだと思っています。どうやったらモチベーションが上がるかという正解はありませんが、「会社は社員のためにある」と心の底から思うことかなと思っています。先代から受け継いだだけなので、失うものはなにもありません。

社員が自分の仕事に誇りを持つということは、①会社を自慢できること、②仕事を通じて自分が成長していること、③自分の成長を会社も認めてくれること、④会社がさらに背中を押し、自分の未来に期待してくれることだと思います。

次に託す人が「これならいける」と思える状況を作って、引き継ぎたいと思っています。