セッション
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人と人、人とモノを繋げる 甲斐 みのり 氏(文筆家)
1. 私にとってのお菓子
はじめまして、甲斐みのりと申します。文章でたくさんのお菓子をご紹介しておりますので「文筆家」と名乗っていますが、最近では、フェリシモや老舗のお菓子屋さんと組んで、お菓子に関する雑貨のプロデュースやバレンタイン企画など、本当にいろんなことをさせていただいています。 私にとってお菓子とは、食べることだけでないんです。お菓子の魅力に取りつかれてお菓子のことを仕事にしていますが、お菓子だけを食べたい!というよりは、お菓子の周辺にある様々なかわいらしいモノやストーリーに惹かれて、ここまで来たという感じです。お菓子の存在が私をとても幸せな気持ちにしてくれるんですよね。お菓子のことを考えていると、本当に幸せなんです。 「甘い架け橋」という本にまつわるお話をここで少ししたいと思います。京都にある六曜社というカフェをご存じでしょうか。六曜社の奥野美穂子さんと、ひょんなことから、互いにお菓子を送りあうことになったんですね。言ってみれば「お菓子文通」です。私も奥野さんも大のお菓子好き。これを奥野さんに食べてほしい、このお菓子を甲斐さんに知ってほしい、というお菓子を、互いに送りあったのですね。 現在、本でお菓子を紹介したり、いろんなお菓子屋さんとコラボしてお茶会を企画したり、お菓子を楽しく美味しく食べるためのグッズを企画したり、いろんなお仕事をさせてもらっていますが、私の仕事の根本には、可愛いお菓子をみんなに知ってほしい、その美味しさをみんなと分かち合いたい、という気持ちがあるんですね。その基本の気持ちを育んできた場が、奥野さんとの「お菓子文通」だったのかもしれません。 → 次のページ「2. 私が愛する可愛いお菓子」 |