セッション
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炎のチャレンジャー 美藤 定 氏
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中田)第28回但馬コネクションへようこそ。28回ともなると、裏話もたくさんございます。毎回、どんなテーマでいこうか考えるんですが、そちらで考えてと言われる方もあれば、一緒に考えたり、ご本人が「これで」と指定されたり、ゲストの皆さんそれぞれなんです。「どうしましょう?」と問い掛けると、今回はご本人から「炎のチャレンジャー」でいきましょう、と豪速球が返ってきました。 皆さんよくご存知の美藤さんですが、どんなチャレンジをされてきたのか?スゴイ、スゴイとはよく聞きますが、何がいったいスゴイのか、まず最初にお聞きします。その後で、これまでの経験や人生哲学を聞いていきたいと思います。 世界一のクオリティの製品とお聞きしていますが、何がスゴイのか、その辺のお話から伺いましょう。
中田)スタンダードを作っちゃったというのがスゴイですね。そこに思い至るというのはちょっとないのでは。世界基準を自分で作ったのが美藤さんのスゴイところだったんですね。 今日は、美藤さんの製品を持ってきていただいたんですが、ここで、マグネシウム鍛造(たんぞう)ホイールについて教えていただけますか。
中田)鍛造というのは、叩くんですか?刀鍛冶のように叩いて硬くする? 美藤)圧力をかけて分子をくっつけるんです。圧力によって分子配列が整然となり、強度が上がる。強度が上がると薄くできる。薄くできると軽くできる。鋳造のように、空気、いわゆる「ス」が入らないので、高品質になるんです。 中田)それは、鍛造屋さんで作ってもらうんですか? 美藤)技術はあるけど、製品を作っている人は意外と少ないんです。 → 次のページ
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