セッション
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炎のチャレンジャー 美藤 定 氏
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中田)どの会社にも「創業」はロマンであり、きっかけがありますね。美藤さんもでたらめのスタートでなく、そうなるように動いておられたんですね。 美藤)スティーブ・ジョブズが大学の卒業式のスピーチの最後に「Stay hungry, stay foolish」と言いましたよね。みんな賢くなって、初心を忘れてしまう。その言葉通り居られたので、ぴったりだなぁと。 中田)その言葉、美藤さんほどふさわしい人はいませんね。
もう1つ。網野町出身の野村克也さんが「どんな人生がいいか」と尋ねられたとき、中国の教えを引いて「金を残すのは下、仕事を残すのは中、人を残すのを上とする」と答えました。いかにして人を残すか、それがこれからの私の課題です。 俺には何もないのかとずっと思っていた。俺も何か人の役に立てるはずだと思ってチャレンジしてきました。あきらめずにチャレンジし続けて今日があります。けっこういい人生だったなと自分では思っています。能力があっても使わなかったら、ないのと同じです。親からもらった健康な体と健康な心を使ってチャレンジし続ければ、夢も掴めるし人生は開けると知ってほしい。 先日、交通事故から生還しましたが、川の向うへ行くまでに、振り返っていい人生だった、よくやったと誉めてやれる気持ちになればいいな。皆さんも川を渡るまで、最後まであきらめずにチャレンジし続けてください。 質問者)JBスペックは特許なんですか? 美藤)自分で決めて吹聴しているだけです。私自身が気持ちのいいもので、数値には置き換えられません。要素はいろいろあります。加減ですね。
美藤さんは、工業公園、Industrial Park 構想という、すごいことも考えておられるようです。1万坪の森の中に工場を作ろうという構想ですよね。 美藤)私自身がそういう環境で仕事したいし、社員にもそういう環境で仕事をしてほしいんです。これは、日本人が持っていたアイデアです。人間にとって心地がよいもの、美しいものを自分の周りに置いておきたい。そうすることが幸せに繋がるというアイデアですね。そういったものを目に見える形で作りたい、それが宿題ですね。 中田)今日はどうもありがとうございました。 |