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パスワードを忘れた方
セッション
いのちのヴァイオリン  中澤 宗幸 氏
1.主催者あいさつ
2.但馬出身の中澤さん
3.「ヴァイオリン」という楽器
4.「ストラディヴァリウス」について
5.ヴァイオリンとの出会い(生きることと音楽 ①)
6.ヴァイオリンは特別な楽器ではない
7.ヴァイオリン・ドクターへの道
8.被災木でヴァイオリンをつくる(生きることと音楽 ②)
9.ふるさと但馬への思い
9.  ふるさと但馬への思い

ああ、もう僕は何にもこれ以上お聞きすることはありません。今の中澤さんのお話がすべてだと思います。

あの震災によって、私たちはもう一度「生きる」ということが何か、見つめなおす時なのだと思います。今まで快楽的に享受してきた消費文化のツケかもしれない。地球がちょっと身震いしただけで、あんなことになるんですからね。自然への思いをもう一度思い出さなくちゃなりません。

生きていれば、忘れなければつらすぎることだっていっぱいあります。けれども、忘れてはいけないことも絶対にある。だから、僕は、津波ヴァイオリンの取り組みを、世界に広めたいと思ったのです。日本から発信したいと。

それにしても、僕は今日、ここでみなさまとこんな時間を共有できて、本当にうれしい。ありがとうございます。2月のコンサートでは、ストラディヴァリウスを持ってきますって、もう言っちゃったからね。
そのうち、但馬にヴァイオリンの3名器を集めたいですねえ。ストラディヴァリウス、ガルネリ、アマティ。どうですか、やりましょう!(会場から大拍手) 「但馬」から発信するのです。そして、「但馬」にたくさんの方に来ていただくのです。こんなこと言っちゃって、もう引っ込みつきませんね(笑い)。 

ともかく、大ホールに演奏家が待ち構えていて、お客様に来ていただく従来の演奏スタイルは古いと思っています。これからは、演奏家がどんどん出かけていく、出前のようにね。あらゆるところで、いくつもいくつも、演奏会がある、身近なところで音楽が愛されている。そういう風景が、未来の私たちと音楽の幸福なあり方なのではないかと思っています。
今日は本当にありがとうございました。心から感謝いたします。

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